学校に行けない子のこころはオンラインで相談できますか?|不登校と児童精神科のオンライン診療

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学校に行けない子のこころの不調は、厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に沿って、保護者が同席するかたちで自宅からオンライン相談できる場合があります[1]。通学や通院がつらい時期でも、家から相談先につながれるのが利点です。本記事では始め方と気をつけたい点を整理します。
結論:通学がつらくても、自宅から相談の一歩を踏み出せます
不登校や行きしぶりのある子のこころのケアは、保護者の同意・同席と本人確認を前提に、オンラインで相談できる場合があります[1]。不登校の小中学生は令和5年度の調査で過去最多となっており[2]、悩む家庭は少なくありません。外に出ること自体がハードルになっている子にとって、自宅から話せるオンラインは入り口のひとつになります。ただし、状態によっては対面が望ましく、最終的な診断・処方は診察した医師の判断によります。この記事は、児童精神科の全体像をまとめた児童精神科のオンライン診療ガイドの各論編です。
不登校・行きしぶりの子もオンラインで相談できますか?
厚生労働省は、子どもの気分の落ち込み・睡眠や食欲の変化・登校しぶりといったサインに早めに気づき、相談先につなぐことの大切さを示しています[3]。学校に行けない背景には、心身の疲れや人間関係の悩みなどさまざまな要因があり、こころの不調が重なっている場合もあります。オンライン診療は、本人が自宅の安心できる環境で話せたり、保護者が様子を補足できたりする利点があります。一方で、画面越しでは把握しにくい情報もあるため、医師が対面を勧める場合もあります。
まず保護者だけで相談してもよいですか?
本人がまだ受診に気が向かないときは、保護者だけで状況を相談できるクリニックもあります。家庭での様子や経過を整理して伝えることで、次の一歩の見立てを一緒に考えてもらえます。未成年者の診療では法定代理人である保護者の同意が前提となり、本人の診察に進む場合は本人確認が求められます[1]。本人を無理に画面の前に座らせる必要はなく、その子のペースに合わせて段階的に進める方法を相談できます。
本人が画面に出たがらないときはどうすればよいですか?
顔を出したくない、声を出しづらいという子も少なくありません。カメラの映り方やマイクの使い方はクリニックごとに運用が異なり、保護者が隣で支えながら少しずつ話す形をとれる場合もあります。指針は安定した映像・音声の環境での実施を求めていますが[1]、最初から多くを話す必要はなく、医師が質問しながら本人の負担を見て進めます。事前に「カメラオフでも相談できるか」を予約時に確認しておくと安心です。
どんなときは対面のほうがよいですか?
指針では、詳しい観察の必要性が高い、または症状の経過からリスクがあると医師が判断した場合に、対面診療への切り替えを検討するとされています[1]。次のような場合が該当します。
- 眠れない日が続く、食事がとれない、体重が大きく減るなど、強い身体症状があるとき
- 自分や周囲を傷つけるおそれが高いと感じられるとき
- 初診で、状態を詳しく観察する必要があるとき
緊急性が高いと感じる場合は、オンラインの予約を待たずに、記事末尾の相談窓口や近くの医療機関へ連絡してください。
費用や保険はどうなりますか?
保険適用の対象となる診療であれば、子どもの受診にも公的医療保険が使えます。未就学児の自己負担割合は2割が基本で、多くの自治体が子ども医療費助成を実施しているため、窓口での自己負担がさらに軽くなる地域もあります(助成の内容は自治体ごとに異なります)。これに加えて、システム利用料や薬の配送料が別途かかるクリニックもあるため、予約画面で内訳を確認しておくと安心です。診療報酬上の点数は令和6年度改定で整理されています[4]。
受診の準備と当日の流れはどうなりますか?
短い診察時間を活かすために、保護者と本人で次の準備をしておくと伝えやすくなります。
- 気になる様子の経過を短くメモする(いつから・どんな場面で・睡眠や食事の変化)
- 学校とのやりとりや連絡帳など、第三者から見た様子がわかるものを手元に置く
- 本人確認書類(保険証・マイナンバーカード等)と、子ども医療費受給者証を用意する
- 静かで落ち着ける環境と、安定した通信を確保する
初診の流れは精神科のオンライン初診も参考になります。話す順番を気にする必要はなく、医師が質問しながら整理します。
オンライン受診と対面受診はどう違いますか?
不登校・行きしぶりの子の受診を考えるときの、おもな違いを観点ごとに整理します。どちらが優れているということではなく、お子さんの状態に合わせて選ぶための目安です。
観点 | オンライン受診 | 対面受診 |
|---|---|---|
外出の負担 | 自宅から受けられ負担が小さい | 通院が必要 |
本人の心理的ハードル | 慣れた環境で話しやすい場合がある | 環境が変わり緊張することがある |
医師が得られる情報[1] | 画面越しの表情・会話が中心 | しぐさや様子まで観察しやすい |
向いている場面 | 外出がつらい・経過の相談 | 初診や状態が不安定なとき |
よくある質問
不登校の子もオンラインで精神科に相談できますか?
保護者が同席すれば相談できる場合があります。厚労省指針は本人確認と医師の判断を求めており、状態によっては対面に切り替わります[1]。
本人が嫌がるときは保護者だけで相談できますか?
家庭での様子を保護者だけで相談できるクリニックもあります。無理に本人を受診させず、段階的に進める方法を相談できます。
不登校はどのくらい増えていますか?
令和5年度の調査では、小中学生の不登校は346,482人で過去最多でした[2]。悩む家庭は決して少なくありません。
費用はどのくらいですか?
保険診療なら未就学児は2割負担が基本で、多くの自治体に子ども医療費助成があります。別途システム利用料がかかる場合もあります[4]。
まとめ
不登校・行きしぶりの子のこころのケアは、保護者の同意と同席を前提に、自宅から相談を始められる場合があります。本人が画面に出にくいときは保護者だけの相談から始めたり、その子のペースに合わせたりできます。状態によっては対面が望ましく、最終的な診断・処方は医師の判断によります。
オン診コンパスでは、オンライン診療に対応したクリニックを診療科・料金・薬の受け取り方法などの条件で比較できます。お子さんと家庭に合う相談先を、自分のペースで選んでください。
相談窓口(緊急性が高いと感じる場合・子ども向け)
- 24 時間子供 SOS ダイヤル(0120-0-78310、不登校・いじめ等の悩み)
- チャイルドライン(0120-99-7777、18 歳までの子ども向け)
- よりそいホットライン(0120-279-338、24 時間)
参考文献
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省, 2023)
- 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省, 2024)
- 子どものメンタルヘルス(こころもメンテしよう)(厚生労働省, 2024)
- 令和 6 年度診療報酬改定の概要(厚生労働省, 2024)
よくある質問
- Q. 不登校の子もオンラインで精神科に相談できますか?
- A. 保護者が同席すれば相談できる場合があります。厚労省指針は本人確認と医師の判断を求めており、状態によっては対面に切り替わります。
- Q. 本人が嫌がるときは保護者だけで相談できますか?
- A. 家庭での様子を保護者だけで相談できるクリニックもあります。無理に本人を受診させず、段階的に進める方法を相談できます。
- Q. 不登校はどのくらい増えていますか?
- A. 令和5年度の調査では、小中学生の不登校は346,482人で過去最多でした(文科省調査)。悩む家庭は少なくありません。
- Q. 費用はどのくらいですか?
- A. 保険診療なら未就学児は2割負担が基本で、多くの自治体に子ども医療費助成があります。別途システム利用料がかかる場合もあります。
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