ADOS-2とは|自閉スペクトラム症の行動観察検査でわかること

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ADOS-2(自閉症診断観察検査・第2版)は、検査者が子どもと実際にやりとりしながら、コミュニケーションや対人的なかかわり、遊びの様子といった行動を観察する検査です[2]。結果だけで診断が決まるのではなく、医師が問診や生育歴を含めて総合的に判断します[2]。

ADOS-2とはどんな検査ですか?
ADOS-2は、検査者が子どもとやりとりをしながら、その場の行動を観察していく検査です。質問用紙に答える形ではなく、遊びや会話などの自然な場面を通して、対人的なかかわり方やコミュニケーションの様子を見ていきます。検査の具体的な課題の中身は、検査の妥当性を保つために公開されていません。ここでは「何を見るのか」「どんな進め方なのか」という全体像をお伝えします。
発達障害は、生まれ持った脳機能の特性が関係するとされ、その理解や支援には複数の角度からの情報が役立つと説明されています[2]。ADOS-2は、その情報の一つとして「実際の行動を観察する」役割を担う道具だと考えるとわかりやすいでしょう。
ADOS-2では何を見るのですか?
ADOS-2で観察の中心になるのは、主に次のような領域です。検査者は、子どもとのやりとりの中で自然に現れる様子を記録していきます。
- 人とのコミュニケーションのとり方(ことばや表情、身ぶりの使い方)
- 相手と気持ちややりとりを共有する、対人的なかかわりの様子
- 遊びやものの使い方、興味の向き方
これらは「できる・できない」を点数で順位づけするものではなく、その子の特性を理解するための手がかりとして整理されます。観察した内容は、ほかの情報と合わせて専門家が読み解いていきます[3]。
ADOS-2は何歳から受けられますか?
ADOS-2は、年齢や言語の発達に応じて「モジュール(実施版)」と呼ばれる複数の版に分かれています。ことばがまだ出ていない時期から、文章で会話できる段階まで、発達の段階に合わせて使う版が選ばれる仕組みです。そのため、対象は乳幼児から成人まで幅広く想定され得ます。どの版を使うかは、年齢だけでなく、ふだんの言語の様子をふまえて検査者が判断します。お子さんの状況に合った版で行うことで、その子に無理のないやりとりの中で観察できるよう配慮されています。
ADOS-2は他の検査とどう違いますか?
子どもの特性を理解するための情報の集め方には、大きく分けて「行動観察」と「養育者への面接」があります。ADOS-2は前者、ADI-RやPARS-TRは後者にあたり、情報を取る角度が異なります。優劣ではなく役割の違いとして、組み合わせて使われることがあります[3]。
観点 | 行動観察(ADOS-2) | 養育者面接(ADI-R / PARS-TR) |
|---|---|---|
情報の取り方 | 検査者が子どもと直接やりとりし、その場の行動を観察する[2] | 養育者への面接で、ふだんの様子や生育歴を聞き取る[2] |
主な対象 | やりとりする子ども本人(発達段階で版を選択)[3] | 子どもの様子を日常で見ている養育者[3] |
進め方の概要 | 遊びや会話の場面を通して直接観察する[2] | 質問に沿って過去から現在の様子を確認する[3] |
このように、それぞれが補い合う関係にあります。どれか一つで全体がわかるというより、複数を合わせることで、その子の特性をより立体的に理解しやすくなると考えられています。検査の種類全体を知りたい方は検査の種類一覧もあわせてご覧ください。
ADOS-2はオンラインで受けられますか?
ADOS-2は、検査者が子どもと直接やりとりしながら行動を観察することを前提とした検査です。そのため、実施は対面で行うのが基本になります。オンライン診療では、これまでの様子や気がかりを相談したり、検査を受けるべきか一緒に考えたりすることはできますが、行動観察を伴うこの検査そのものは、対面の受診や提携する医療機関・専門機関の案内になることがあります[1]。オンラインでの相談と、対面での検査を組み合わせて進めていくイメージを持っておくと安心です。オンラインでできる範囲については子どもの発達検査はオンラインで受けられる?で詳しく整理しています。
検査結果はどう使われますか?
ADOS-2の結果は、それ単独で自閉スペクトラム症かどうかを決めるものではありません。検査は、その子の特性を理解し、支援の方向を考えるための「評価の一部」「理解を助ける道具」です。最終的な診断は、医師が問診・生育歴・ふだんの困りごと・他の検査や面接の情報などを合わせて、総合的に判断します[2]。結果の数字や分類だけにとらわれず、「これからどう関わっていくか」を考える出発点として受け取ることが大切です[3]。
よくある質問
ADOS-2を受ければ診断は確定しますか?
確定しません。ADOS-2は評価の一部であり、最終的な診断は医師が問診や生育歴など複数の情報を総合して判断します[2]。
ADOS-2は何歳が対象ですか?
発達段階に応じた複数のモジュール(実施版)があり、乳幼児から成人まで対象になり得ます。版は年齢と言語の様子をふまえて選ばれます[3]。
ADOS-2とADI-Rは何が違いますか?
ADOS-2は子ども本人の行動を観察する検査、ADI-Rは養育者への面接です。角度が異なるため、組み合わせて使われることがあります[3]。
オンライン診療でADOS-2は受けられますか?
行動観察を伴うため対面が基本です。オンラインでは経過の相談はできますが、検査自体は対面受診や提携機関の案内になることがあります[1]。
検査の具体的な課題の内容を知りたいです。
検査課題の中身は、妥当性を保つため公開されていません。本記事では対象・何を見るか・進め方の概要のみをお伝えしています[3]。
まとめ
ADOS-2は、検査者が子どもと実際にやりとりしながら、コミュニケーションや対人的なかかわり、遊びの様子を観察する検査です。発達段階に応じた版があり、対象は幅広く想定されます。ただし結果だけで診断が決まるわけではなく、ADI-RやPARS-TRなど他の情報と合わせて、最終的には医師が総合的に判断します[2]。行動観察を伴うため実施は対面が基本で、オンラインは相談や橋渡しの役割を担います[1]。検査の名前に身構えすぎず、「子どもを理解するための道具の一つ」として受け止めてみてください。
相談窓口
つらい気持ちが続くときや、誰かに話を聞いてほしいときは、以下の窓口も利用できます。電話番号や受付時間は変更されることがあるため、利用前に公式案内も確認してください。
- よりそいホットライン(0120-279-338)
- 24 時間子供 SOS ダイヤル(0120-0-78310)
参考文献
- オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省, 2024)
- 発達障害の理解のために(発達障害者支援施策)(厚生労働省, 2024)
- 発達障害ナビポータル(国立障害者リハビリテーションセンター, 2024)
- 令和 6 年度診療報酬改定の概要(厚生労働省, 2024)
よくある質問
- Q. ADOS-2を受ければ診断は確定しますか?
- A. 確定しません。ADOS-2は評価の一部であり、最終的な診断は医師が問診や生育歴など複数の情報を総合して判断します。
- Q. ADOS-2は何歳が対象ですか?
- A. 発達段階に応じた複数のモジュールがあり、乳幼児から成人まで対象になり得ます。版は年齢と言語の様子をふまえて選ばれます。
- Q. ADOS-2とADI-Rは何が違いますか?
- A. ADOS-2は子ども本人の行動を観察する検査、ADI-Rは養育者への面接です。角度が異なるため、組み合わせて使われることがあります。
- Q. オンライン診療でADOS-2は受けられますか?
- A. 行動観察を伴うため対面が基本です。オンラインでは経過の相談はできますが、検査自体は対面受診や提携機関の案内になることがあります。
- Q. 検査の具体的な課題の内容を知りたいです。
- A. 検査課題の中身は妥当性を保つため公開されていません。本記事では対象・何を見るか・進め方の概要のみをお伝えしています。
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